卒業を控え、先日大学図書館に延滞料金を納めてきました。延滞料は3000円…!たくさん本を読んだということにしておきます。
目次
1.ガクチカかぶりがち問題…
2.ガクチカの評価を決める3つ軸
3.あなたのガクチカ差別化できていますか??
4.特別な場所ですごい結果残していないよ~それでもガクチカは差別化できる!
5.自分らしいガクチカの伝え方を考えよう
ガクチカかぶりがち問題…
さて、今日は就活を終えた僕が感じた「ガクチカ(学生時代力を入れたこと)」にまつわるお話ししようと思います。
就活をしていて僕が強く感じたこと。それは
「スタバ・塾講でバイトしてる人こんなにいるの!?」
「世の中そんなにサークルの幹部存在するの!?」
でした。
GDの前の軽い雑談やグループ面接などで他の就活生のガクチカを聞く機会がありましたが、これらのエピソードを語っている学生は相当多かったです。(そんな僕も学生団体の幹部なのですが…)
考えてみると確かに飲食店も塾も需要は多いですよね。
僕自身スタバの福袋を購入し(当選しました!嬉しかったです)、中学生の時には塾に通っていました。需要量が多い分、それを補う働き手・学生のアルバイトが多くなるのも自然ですよね。
サークル幹部が多いのも想像がつきます。大学の数だけサークルがあって、サークルの数だけ幹部がいると考えると、ものすごい数のサークル幹部が存在することになります。
だからと言って、ガクチカが被ってしまうのは嫌ですよね。ガクチカのバイトも同じ、やったことも結果も同じじゃ他の就活生と差別化できないですから…
ガクチカの評価を決める3つの軸
少し話を変えてガクチカの評価がどのように決まるのかについてお話しします。
僕が思うガクチカの評価には3つの軸があると思います。
1つ目はエピソードが発生した場所のユニークさです。
ガクチカの深い内容ではなく「どこで頑張ったか」という場所がユニークさを決定する要因です。これは人と被らないほど評価が高くなります。
例えば、あなたが採用担当者だったとして
「飲食店のバイトで売り上げ○○%向上に貢献した」
「長期インターンで売り上げ○○%向上に貢献した」
という2つのエピソードに遭遇したときどちらに興味を持つでしょうか?
カフェや居酒屋などの飲食店の話をする学生が何人もいたら「また飲食店か~」と感じてしますよね。
逆にそんな同じ話を聞き続けた後に、長期インターンの話を聞くと
「長期インターンか!他の人と違うし気になるな!」と思えるかもしれません。
つまり、面接で話す学生の母数が少ない分だけ差別化が図れるということです!
2つ目は結果です。
学生時代力を入れたことによって、数字や客観的評価が最終的に「どうなったのか」に該当する部分です。これは上昇するほど評価が高くなります。
例えば、
「昨対比110%になりました!」というよりも「200%になりました!」の方がクオリティーが高いのは当たり前ですよね。結果がガクチカを客観的にアピールしてくれる証拠になります。
3つ目はモチベーションです。
モチベーションとは「なぜ」それに学生時代力を入れようとしたかと、「どのように」力を入れて結果に結びつけたかです。
これはつまり「どれだけ自分で考えて行動していたか」ということです。モチベーショにオリジナリティがあるほど、高い評価になります。
例えば、サークルの幹部として○○人呼び込みました!というエピソードでも
「たまたまSNSで広告してみたら大当たりでめっちゃ人が来た」(そんなことめったにないと思いますが…)
というのと
「他大学の学生を呼ぶために出版社と交渉し若者の読む雑誌に掲載してもらった結果、人がたくさん来た」
というのとではモチベーションのオリジナリティの差は歴然ですよね。
以上の3つの軸をグラフで組み合わせてみると、ガクチカで高い評価を得られるのは「ユニークな場所で」で「自分なりに考えて」、「良質な結果を残した」経験であるということが分かります。
しかし、この3つが完璧にそろっているが学生なんてそうそういません。
となると、多くの人は足りない要素を他の要素でカバーする必要があるということです!
あなたのガクチカ差別化できていますか??
さて、話を戻します!
飲食店や塾講師、多くの就活生のガクチカで登場するアルバイトは上記の3つの軸に当てはめるとどのようになるでしょうか?
働いている人の母数が多い分「場所でのユニークさ」による差別化は難しいですよね。
では「結果」についてはどうでしょうか?
変えられないことは無いですが、正直これも難しいのですよね。
一人で売り上げの○○%向上なんてそうめったにできるものじゃないですし…
学生のアルバイトができることに限界があると考えると「結果」にも上限がありそうですよね。
さてここまでで残ったのは「モチベーション」のみ。
そう、まさにこのモチベーションはどんなに人と同じ場所で同じような結果を残しても差別化できる項目なのです。
特別な場所ですごい結果残していないよ~それでもガクチカは差別化できる!~
ところでガクチカとは何のために話すものなのでしょうか?「自分が残してきた結果をアピールするため」という印象が強いですよね。
もちろん部分的にはそうだと思うのですが、僕はガクチカとは自分の強みや価値観などの『パーソナリティ』を「学生時代力を入れたこと」という『事実』を通じて伝えるための方法の一つだとも考えていました。
そう考えるとガクチカで大切なのは、自分の『パーソナリティ』がどうやって『事実』につながったのかを言語化することだといえると思います。
前節でお話ししたガクチカの3つの評価軸を思い出してみましょう。
「結果」と「場所のユニークさ」は誰が見ても動くことのない客観的なものなので『事実』だといえますよね。となると3つの評価軸のうち、「モチベーション」だけがあなたの考えや価値観を表す『パーソナリティ』だということが分かります。
この『パーソナリティ』は自分の性格や強みなどなので、たとえアルバイト・サークル・肩書きなどの『事実』が人と似てしまっても自分だけのオリジナルものだといえますよね!
思い出してみてください。一つの『事実』に対しても自分の性格が垣間見えるシーンはたくさんあったはずです。その中で自分が採用担当者に伝えたい自分の性格を推測できるシーンを切り取って上手に伝えればいいのです!!
ここでは居酒屋でアルバイトしていたA君の話を例にガクチカの上手な伝え方をご紹介します。
A君はすごく勉強ができるわけでもなく、留学も行っていない、サークルも幽霊部員の経歴だけ見れば「普通の」大学生でした。アルバイトしていた居酒屋は結構な繁盛店で「お皿やグラスが空いたらすぐにとにかく売りまくろう!!」というイケイケの方針だったそうです。
そんな居酒屋でバイトをするA君はある日、お客さんの食べ残しが多いなあと感じていました。店長に聞いてみると廃棄するのにも費用がかかることが判明!
「なんて無駄なことをしてるんだろう!」とA君は感じたそうです。
そこで彼は食べ残しを減らせば無駄をもっと削減できると考えました。具体的には、来てくれたお客さんになるべく食べ残しを削減するようにとお願いをしたそうです。居酒屋ということもあったので親近感を感じてもらうような接客をしながら、ひとこと「食べ残し気を付けてね!!」と添えていたそうです。そんな地道な努力の結果、食べ残しがほぼなくなったそうです!
このエピソードをAくんは
「残飯の廃棄量を削減することで店舗の利益に貢献した。多く処理費用が高かったことに問題意識を感じ、来てくれたお客さんになるべく食べ残しを削減するようにとお願いをした。居酒屋ということもあったので親近感を感じてもらうような接客・お願いを心がけた。お客さんに快適に飲食をしてもらいつつそれまでお店で重視されていなかった費用削減とフードロスの削減にも貢献できた。」
と語っていたそうです!
A君の取り組みは「廃棄を減らしてね!!」という声かけで決して難易度の高いものとは言えないかもしれません。しかし実際にお店の利益に貢献した事実は変わりません。「『廃棄削減』がオリジナルの考えだよ!」とアピールしつつ、「廃棄削減→費用削減→利益貢献」の流れを意識して面接に挑めば、論理的にかつ影響力のあるエピソードとして伝えることができますよね!
自分らしいガクチカの伝え方を考えよう
多くの場合、「場所のユニークさ」と「結果」はそう簡単に変えることはできず、伝え方も工夫のしようがありません。しかし「モチベーション」については、自分自身がどう考えていたかで決まりますし、伝え方の工夫次第で聞き手が感じる印象も変えることができます。
上記したAくんのように自分らしい「モチベーション」をうまく説明することでありきたりに見えるガクチカもあなた色に染まるのではないでしょうか。
この記事を書いた人
MJ
あさがくナビ編集部のインターン生。
東京生まれの東京育ちの生粋のシティーボーイ。
就職活動で自分の無力さに絶望するも何とか内定までこじつけた。
就職先は金融機関。
散歩が好きで都内をよくふらふらしている。ビルや建物・夜景が好物。
何かと下をみがちな現代において、ビルや建物を見上げている成人男性がいたらそれは僕かもしれません。