就活で必須のES(エントリーシート)とは?基本知識と書き方、マナーを解説
あさがくナビ編集部
就活で必須のES(エントリーシート)とは
就活をするときに必ず目にするのが「ES(エントリーシート)」ではないでしょうか。ESとはどのようなものなのか、まずは基本的知識を知っておきましょう。
就活時に企業へ提出する応募書類の1つ
就活では、企業へ提出する書類がいくつかあります。ESもその1つで、学生が企業へ提出する書類です。応募の際に最初に提出するものである場合がほとんどで、書類選考の第1段階で目を通される書類となります。
履歴書とESの違いとは?
企業へ応募するための必要書類に「履歴書」があります。一見、ESと似た書類と考えられがちですが、この2つの書類には違いがあります。
まず、履歴書は大学生協や書店、コンビニエンスストアなどで販売されているものを使うのが一般的です。記入するのは応募者の氏名や住所、学歴など、主に応募者の「過去」についての基本情報がメインです。
これに対し、ESは市販されているものではなく、各企業のホームページや指定のフォームから送られてくるものを使用します。書く内容も、自己PRや志望動機といったなど入社後にどうしたいかなどの、「未来」について含まれる部分が、履歴書と大きく異なるのです。
企業にアピールするESを書くためのポイント
ESは、自分をアピールする第1段階で正確な内容を伝える必要があります。そのために必要なポイントを紹介していきます。
自己PRに役立つ趣味・特技・ガクチカの見つけ方
趣味や特技、そして「学生時代に力を入れたこと」、いわゆる「ガクチカ」は、ESの自己PRにつなげられる要素です。企業の面接官も、趣味や特技、ガクチカからその人の特性を判断することもあるといわれます。しかし、明確に趣味や特技を持っていると言えない人も多いかもしれません。そんな人がESに趣味や特技を書くには、どのようにすればいいのでしょうか。
趣味を見つけるには、過去の行動や経験を振り返ってみましょう。楽しかった、うれしかったと感じたことの中で頻度が高いものから掘り下げるのが、趣味を見つける方法の1つです。特技の場合は「人に教えられること」から考えてみましょう。もし特に思いつくものがないのであれば、自分の長所から広げていくのも1つの手段です。同様に、ガクチカの経験を振り返ってみましょう。その経験を元に、自分の長所も導き出せるはずです。
これらの趣味や特技、ガクチカは、自己PRでわかりやすく書くのが基本です。できるだけ具体的に、かつダラダラと長文で書くのではなく簡潔な文章で、自己PR欄の8割程度を埋められるボリュームで作成しましょう。
「ですます」調で書くのがベター
ESに書く文章の語尾を「である調」または「ですます調」どちらにするかは、まず悩んでしまうところではないでしょうか。ESでは、どちらの語尾を使用しても問題はありません。これらの語尾には、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
「である調」はインパクトや意思の強さをアピールしやすく、文字数を削減しやすいメリットがあるものの、文章が固くなりやすく「上から目線」に見られてしまう可能性がある点がデメリットです。
これに対し「ですます調」は柔らかで礼儀正しい印象を与えてくれるメリットがあります。しかし文章が長くなり、語尾も単調になりがちという点がデメリットとなるでしょう。
どちらの語尾も使用可能ではありますが、「ですます調」の方が丁寧なのでおすすめです。
自信がない場合は添削を受ける方法も
「ESを作成したけれど内容に自信がない」「この内容で問題ないか判断できない」という場合は、添削を受けてみましょう。ESの添削では就活のプロが担当するので、誤字脱字のチェックはもちろん、選考通過のためのES作成のコツや改善点などをアドバイスしてもらえます。また、就活エージェントを利用するのも1つの方法です。
キャリアセンターでは、ESの添削サービスを実施しているところがあるので、企業へESを提出する前に利用してみてはいかがでしょうか。
ES作成時に覚えておきたいマナー
ESの作成、送付時にはいくつかの基本的なマナーがあります。企業に良い印象をもってもらうためにも、基本のマナーは覚えておきたいところです。
郵送・メール送付それぞれのマナーを知ろう
ESを送付する際は、郵送またはメールそれぞれの送付方法のマナーを知っておくべきです。
郵送の場合は封筒に入れてESを送付しますが、封筒はESを折らずに入れられるサイズ、色は中身が透けにくい白を選ぶびましょう。封筒表面の左下には「応募書類在中」と赤字で記載し、裏面には提出日と封部分に「〆」を書くのが基本です。また、送付状も忘れずに同封しましょう。
メール送付では、件名はできるだけ短く具体的な内容にします。「エントリーシート_●● 大学_あさがく太郎」のように、「エントリーシート」である旨に「学校名」「氏名」を加えておくとわかりやすくなるでしょう。本文は、簡潔に要件を確実に伝えます。あくまでもシンプルな内容で、ダラダラ長い文章は避けるべきです。
いずれの場合も、締切ギリギリではなく余裕を持って早めに提出しましょう。
写真撮影の際のマナー
ES用の写真の基本は、男女ともに紺または黒のスーツと白シャツです。男性のネクタイは青か紺の無地、女性はアクセサリーをつけずに撮影しましょう。
証明写真機などで自分で撮影することもできますが、服装や表情のアドバイスや写真の修正もしてもらえるスタジオ撮影のほうがおすすめです。
ESの書き方やマナーを押さえて就活を円滑に
ESは、企業に最初に自分のことを知ってもらうための大事な書類です。基本のマナーを押さえつつ的確な内容で作成し、就活をスムーズに進めましょう。
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