OB・OG訪問の手順を公開!!
OB・OG訪問ってなんとなく耳にしたことがあるけど、「実際に何をするのだろう」「やった方が良いのかな」と思ったことはありませんか。このコラムでは、1章で「OB・OG訪問の目的」、2章で「 OB・OG訪問の手順・準備すべきこと」をご紹介します。
1章: OB・OG訪問って??
2章:OB・OGの手順とポイント
1章: OB・OG訪問って??
OB・OG訪問とは、大学のOB・OGに仕事や就活のことについて質問をして、理解を深めることです。最近では、大学のOB・OGだけではなく、気になる業界・企業で働く社会人にも行われています。
一般的には、大学3年生の秋ごろから始める学生が多いですが、実はいつからでも始められます。「志望業界を考えたい」「企業研究を深めたい」「内定先を決めきれない」ときなど、自分がOB・OGの話を聞きたいタイミングで、実践してみましょう。現場を知る社員に、やりがいや社風についても聞けるので、企業(業界)理解を深められます。
ただ、あなたのために時間を作ってくれた相手に、失礼のないよう、事前の準備が必要です。次の章で、準備しておくべきことを詳しくお伝えします。
2章:OB・OGの手順とポイント
OB・OG訪問について少し気になったけど、「何から始めたら良いのだろう?」と思いませんか。この章では、OB・OG訪問の具体的な手順や各ステップで押さえておくべきポイントをご紹介します。OB・OG訪問は大きく6つのステップに分けられます。
1.OB・OG訪問を探す
ポイント:自分が合いたいと思うOB・OGや社会人を明確にする。
それぞれの探し方の特徴を理解した上で探す。
自分の会いたいと思う社会人の特徴を明確にしておくと、どのように探せばいいかが分かりやすくなります。探し方には様々な方法がありますが、ここでは4つご紹介します。
①大学のキャリアセンターに頼る
大学の先輩たちの就職先を記録している大学が多いので、気になる企業に就職している先輩がいないかを確認してみましょう。
② ゼミ・サークルなどの身近なコミュニティから探す
OB・OG訪問に慣れていないときは、身近な人を頼ってみることもおすすめです。
③OB・OG訪問用のアプリ
OB・OG訪問専用のアプリもあります。ウエブサイト等で、アプリの安全性や口コミを確認してから使うようにしてみましょう。気軽に会えることがこの探し方のメリットです。ですが、初対面の人と会うことになるので、本当に信頼できる人かの判断も必要になります。
④企業の人事に直接問い合わせる
OB・OGが見つからない場合は、直接企業に問い合わせてみても良いでしょう。
ただし、連絡をする際には、事前に、目的や理由、どのような方にお会いしたいのかなど伝える内容を考え、連絡する時間帯にも配慮しましょう。
連絡の仕方によっては、あなたの印象を損なう場合もあります。
2.訪問のアポを取る。
ポイント:会う場所 人目のつくところ
時間帯 お昼ごろ
アポを取るときは、合う場所・時間帯に気をつけましょう。
初対面のOB・OGにアポを取るときには、どんな人なのか直接会うまでは分からないことが多いです。万が一何かあったときのために、誰かに助けを求められるように、人目のつくところやオンライン上で会うことをおすすめします。
また、社会人はお昼ごろの方が調整しやすいので、なるべくお昼にアポを取るようにしましょう。
3.事前準備
ポイント:①聞きたい質問内容を整理する
②OB・OG訪問する方の業界・企業内容を調べておく
訪問する際に、時間を頂いたOB・OGに失礼のないように、しっかりと準備をしましょう。
①聞きたい質問内容を整理する
OB・OGに聞いておくと、企業(業界)理解を深められる質問をリストアップしました。下記の7つの項目を参考にしてみてください。各項目ある程度、質問回答の仮説を立てておきましょう。そうすると、回答内容が自分の考えと異なっていた際に、深く掘り下げて聞きやすくなるからです。
◆仕事の内容(一日のスケジュールなども含め)
(仕事内容の理解を深められたり、企業での働き方をイメージしやすくなったりします。)
◆OB・OGが考える会社の強み
(自分が考えている強みが、合っているのかを確認できる質問です。仮に自分の考える強みと違った場合は、その強みを上げた理由も質問すると、企業理解を深められます。)
◆会社に改善してほしいポイント
(一般的には、企業の弱みは、企業研究などを通して自分で見つけるしかありません。ですが、企業HPや就活情報サイトには、企業の弱みは載っていないことが多いです。企業を正確に理解するためにも聞いてみましょう。)
◆どんなときにやりがいを感じるか
(社員の価値観を聞ける質問です。聞く人によって内容は異なるので、お会いしている方の周りの社員は、どこにやりがいを感じている人が多いのかも合わせて聞いてみましょう。)
◆新卒者に望むこと
(企業の価値観・考え方に触れることができます。企業で働いていると、無意識のうちに、企業で大事にしている考え方が染みついていることも多いからです。また、企業の「求める人物像」についての理解も深められるでしょう。
◆会社に向いていると向いていない人
(仕事内容の理解を深めることもできます。主観も入る内容なので、全て鵜吞みにするのではなく、参考にするというスタンスで聞いてみることをおすすめします。)
◆入社前と入社後で変わったこと
(入社後のギャップを先に聞いておくと、自分の入社後についても想像しやすくなります。)
②OB・OG訪問する方の業界・企業内容を調べておく
業界については、①ビジネスモデル②業界の将来性(問題点)の2つを理解できているか確認しましょう。
企業については、企業HPに書いてあることは事前に調べておきましょう。
4.訪問する
ポイント:①挨拶をしっかりする
②質問する・聞くときの態度に気をつける
③時間内に終わらせる
訪問する際のマナーもしっかりと守りましょう。
①挨拶をしっかりする
お会いしたらまず、時間を取って頂いた社会人の方に、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
②質問する・聞くときの態度に気をつける
現場社員に聞くと、企業のHPや就職情報サイトからは分からない情報も得られます。自分が立てた仮説とギャップがあるかにも注目して聞いてみましょう。
聞くときは、相手を不快にさせないよう、相槌を打つことや聞いているときの姿勢なども気をつけましょう。
③時間内に終わらせる
想像している以上に社会人も忙しいので、約束の時間内に終わらせるように質問しましょう。
5.お礼をする
ポイント:OB・OG訪問日当日にお礼のメールを送る
お時間を頂いたので、OB・OG訪問が終わったその日の内に、メールでも感謝の気持ちを伝えましょう。
6.内容を整理する
ポイント:新しい気づきがあった点、「自分の考えていたこと」と「OB・OGに聞いた話」にギャップがあった点を中心に整理しましょう。
知りたい項目を聞いて満足してしまう人もいますが、OB・OG訪問で得た情報をもとに「どのように解釈するか」が大事になります。今まで得られかったリアルな声も参考に、企業・仕事内容の理解を深めていきましょう。
OB・OG訪問の理解は深まったでしょうか。就活生のうちは、様々な社会人に会い、気兼ねなく話を聞ける機会が社会人よりも圧倒的に多いです。様々な価値観に触れられるので、将来どのように働きたいかを考える際にも役立ちます。このチャンスを活かして、企業・仕事・自己理解を深めみましょう。
この記事を書いた人
あさがくナビ編集部 もびー
大学時代は、国際系を専攻
趣味は、踊ること・食べることです。最近はサーフィンに興味があります。
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