ドンキ・・・だけじゃない!PPIHなら若手から大きな裁量権を持って幅広くキャリアを築くことができます ―株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス—

あさがくナビ編集部が、業界をリードする企業にインタビューを実施。皆さんの就活準備に役立つヒントを聞きました。今回インタビューにご対応いただいたのは、企業理念集『源流』をバイブルに「顧客最優先主義」を掲げて、独自の戦略で小売事業を展開する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)です。


―競争の激しい小売業界において、PPIHはエンターテイメント性など、独自の工夫を凝らした戦略で事業を展開されています。そんなPPIHの事業の「今」と、小売業界においてPPIHがどのような立ち位置なのか教えてください。

2023年6月期の売上高でみると、小売業界においてPPIHはセブン&アイHD、イオン、ファーストリテーリングに次ぐ4位です。海外におけるランキングを見ても、100位以内に入っています。

小売業界は現在に至るまで、企業の統廃合やM&Aなどを繰り返しながら目まぐるしく状況が変わっています。その中でもドン・キホーテに代表されるPPIHの事業モデルの独自性は非常に高く、同業他社がそう簡単に真似できるものではないと考えています。

これはPPIHの企業理念集『源流※1』でも示されている「権限委譲」や「変化対応」の文化によって積み上げられた個店経営※2が浸透していることで、オンリーワン企業としての立ち位置を確立できているからです。

※1『源流』とは:企業にとって最も大切な考え方を示した「企業原理」やそれを実現するための姿勢を示した「経営理念」、その他創業当時から息づくDNAを明文化した企業理念集のこと。なお、『源流』はポケットに入る大きさで、PPIHグループで働く全社員が所持しています。ここに記載されている内容がPPIHグループの経営・事業運営における重要な指針となっています。

※2 個店経営とは:本部一括での仕入れや商品構成を決定する「チェーンストア理論」とは違い、各商圏の状況に合わせて各店舗で仕入れから値付けまで、裁量をもって行う。


―PPIHの強みは何から生まれているのでしょうか。

やはり、「権限委譲」による個店経営が強みです。

『源流』では、「最小限のルール」「タイムリミット」「明確な勝敗」「大幅な自由裁量権」という4つの最重要かつ基本的なルールが定められています。このルールを遵守したうえで、現場でお客さまと向き合う従業員1人ひとりに「権限委譲」することで、従業員が自ら考えて店舗を運営することができます。

こうした個店経営の結果、各地域(商圏)で1番になる店作りを続けられていることが、PPIHの強みのひとつです。

―古谷さんがPPIHに入社を決めた理由も、『源流』に基づく企業文化に魅力を感じたからなのでしょうか。

私の場合、実は会社説明会に参加するまで、ドン・キホーテを利用したことがありませんでした。そんな私の入社の決め手になったのも、『源流』にある「権限委譲」です。

合同企業説明会では、入社数年の若手社員が、自身が入社後権限委譲をもとにやってきたことを自らの言葉で話してくださったことが印象に残っています。他の会社の説明会では、人事担当者が会社や事業の基本的な情報を説明するだけということもありましたが、PPIHの場合は若手社員が自らの口で、自分の仕事を楽しそうに話していました。

その姿を見て、「この人の言うことは真実なんだろうな」と感じ、ここに入社すれば、若いうちからやりがいのある仕事、自分にしかできない仕事ができると思ってPPIHに入社を決めました。

―店舗勤務時代には、多くの挑戦をされてきたかと思います。成功談や失敗談を教えてください。

自分がドン・キホーテのブランド品コーナー売場責任者として配属されたとき、その店舗には当時、メンズブランドがほとんどありませんでした。しかし、お客さまを見ていると、男性の割合も大きいですし、ブランド品を身に付けられている方もいらっしゃいました。

そこで、メンズブランドをラインナップすることで顧客満足度や売上向上に繋がるのではないかと思い、イチから売場のレイアウトを考えて導入していった経験があります。

一方で、売れるに違いないと思って発注した商品が思うように売れず、大量の在庫を抱えることになってしまったこともありました。

ただ、こうした場合でも、叱責されるのではなく、「じゃあこの在庫をどうしたらいいかな」と一緒に考えてくれる上司や仲間に囲まれていたので、落ち込み続けることなく、前向きに挑戦し続けることができました。

PPIHでは年次に関係なくこうした挑戦ができます。もちろん、そのためには数値に基づく戦略や根拠が必要ですが、「やってみなくちゃわからない」の精神を大切に、背中を押してくれるような環境です。

―PPIHの社員の皆さんは「自分らしさ」を大切に、多様性を尊重しながら活躍している印象もあります。

PPIHのお客さまはまさに多種多様です。営業時間が長いので、夜間にお仕事をされているお客さまもご来店されますし、日本全国だけでなく7つの国と地域で海外事業も展開しているので、お客さまの国籍も様々です。訪日外国人のお客さまも多くいらっしゃいますね。

だからこそPPIHで働く社員も同様に多種多様であってしかるべきと考えており、様々なバックボーンを持った従業員が集まっています。採用においては国籍や学歴などでの制限を設けていません。

そのうえで、『源流』にある「顧客親和性」を重要視しています。店舗がある地域の想定顧客と親和性の高い従業員に「権限委譲」をしているのです。

―そうした企業文化だからこそ、自分の意見や発想を上司に言いやすい職場環境となっているんですね。

『源流』の中には、上司と部下のあるべき関係についても言及されています。その中で部下の立ち回りとして、『自分の意見をはっきり述べよ』という項目があります。新入社員も自分の意見を述べることが求められますし、上司も部下の意見に聞く耳を持つのがあるべき姿とされています。

私も店舗勤務では多くの部下を抱えていましたが、その中でも頼もしいと感じたのが、この記事を読む学生と同年代の従業員が持つ感性。その感性でもって流行をいち早く捉えて、主体的に売場づくりへ意見を出してくれることがとてもありがたいと感じていました。こうした主体的に何かを成す経験や、自分の意見を伝える経験を若いうちから積むことができるというのも、PPIHで働く魅力かもしれませんね。

―人材育成の仕組みや、入社後のキャリアの築き方について教えてください。

入社1年目では基本的な社会人マナーを学ぶことから、レジの研修、売場作りの研修など、実務で使うスキルを学ぶことができるカリキュラムも用意しています。さらに、並行して自分で進められるWEBでの学習システムも運用しています。

みなさんも入社後に悩む事や相談したい事が出てくるかもしれません。弊社ではメンターサポートの強化も図っており、メンターとの一対一での面談を実施するだけでなく、エリアでの研修を実施することで、新入社員同士の横の繋がりも大切にしています。

入社後は、こういった研修カリキュラムを経て、まずは売場責任者を目指していっていただきます。

また、女性のキャリア形成や店長になるための研修など、ステップアップに焦点を置いた研修もたくさんあります。そのため、こうした自分にとって必要な研修を受講しながら、5年後、10年後には店長や支社長、マーチャンダイザーなどそれぞれのなりたい目標に向かってキャリアを積んでいただきます。

さらに、PPIHでは社内公募も運用されており、自ら手を挙げ、新たなキャリアにチャレンジすることができる環境を整えています。実際にこの社内公募の制度を利用して、売場責任者を経験した新入社員が、今新卒採用課で活躍している実例もありますよ!

―今後の展望についてお聞かせください。また、そのために必要なのはどんなことでしょうか。

私たちPPIHは『ビジョナリー2025/2030』として中長期経営目標を掲げています。
具体的な数値目標としては、2030年までに営業利益を2,000億円まで成長させることを目標としています。

まず国内事業では、収益性の向上のため、SPA※3の推進や継続的に新しい業態の創造を進めています。例えば、10~20代をターゲットとした「キラキラドンキ」のほか、通勤・通学する方をターゲットとした利便性の高い駅直結型や駅近大型店舗も誕生しています。また、ドン・キホーテオリジナルブランドの「情熱価格」はもちろん、Z世代中心に選ばれたプロジェクトチーム「Z世代ラボ」から発案された商品や、女性従業員を中心に編成された商品企画チーム「me&do」から発案された商品など独自の商品開発にも注力しています。

次に、海外事業では、事業規模の拡大、国際的な生産ネットワークの確立による利益率改善などがあげられます。特に日本の生鮮食品に注力しており、海外事業の売上と利益を牽引しています。地方の生産者と海外を繋げる日本の農畜水産物の輸出拡大に向けた生産者様・関係団体様とPPIHグループのパートナーシップ組織「PPIC」を中心に、令和2年から農林水産省が掲げる「日本の農水産物5兆円輸出」の中心的な役割を果たす企業を目指して、各地方自治体との連携を強めています。

ドン・キホーテではバラエティグッズやコスメ雑貨のイメージが強いと思いますが、実は生鮮食品等の日本食品が主体なっています。そのため、日本国内で生鮮食品に関する技術を習得した際には、海外事業にチャレンジするチャンスがあります。

※3 SPAとは:製造から販売まで垂直で統合させた業態。 消費者ニーズに迅速に対応できることから、無駄なく効率的な販売業態だと言われています。 SPAは略語で、正式名称は「specialty store retailer of private label apparel」です。
 

―就職活動において、大切にしてほしいことがあれば教えてください。

誰かに言われたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分自身で考えて自分の意志を何よりも大切にしてほしいと思います。

今は情報過多の時代であり、情報の高度な取捨選択能力が必要です。本当に自分が求めている企業がなかなか見つからなかったり、逆に自分にミスマッチな企業に興味を持ってしまったりと、ある意味とても難しい就職活動なのではないでしょうか。

「絶対この仕事がしたい!そのために何年もかけて勉強してきました!」という方は、存分に自分のやりたい分野、業界を突き詰めてほしいと思っています。

一方で「なかなかやりたいと思える仕事が見つからない」「本当にこの職業が自分に合っているかわからない」という想いをお持ちの方は、無理にやりたいこと、やれることを絞ってしまうと、自分で自分の可能性を狭めてしまいます。

だからこそ、様々なキャリアが描ける会社かどうかも見てみましょう。そうした会社なら、長い社会人人生で、やりたい仕事を見つけていくこともできるかもしれません。特にPPIHには、多くの事業、勤務地、ポジションがあり、社内にいながらキャリアチェンジすることができるので、いろんな仕事に触れながら自分のキャリアについて検討したい人にはピッタリかもしれません。

―あさがくナビ2026が主催する就職人気企業ランキングにもノミネートされていますね。

私たちPPIHには、「店舗」や「小売業」といった枠組みだけでは収まり切らない、テナント事業会社とかリテールメディア事業など多種多様な事業と、それに合わせたキャリアステップがあると感じています。

ランキングや数値結果はあくまでその後からついてくる付帯価値だと思っていますが、企業風土として、一度定めた目標はとにかく達成する!という熱い気持ちは採用担当一同持ってますね(笑)。だからこそ、私たちは学生の皆さんにPPIHの魅力を存分にお伝えいたしますので、少しでも『おもしろそうな会社だな、良い会社だな』と思っていただけましたら、投票していただけると嬉しいです。

※あさがくナビ2026人気企業ランキング投票ページはこちら

―最後に、このコラムを読んでくれた学生の皆さんへメッセージをお願いします。

就職活動において、内定獲得のスピード、獲得社数を誰かと比べる必要はありません。たくさんの内定を獲得したとしても、入社できるのは1社だけです。大切なことは自分自身が納得できる会社と出会うことです。そのために、他の人より少し時間がかかってしまっても、まったく問題ありません。

私たちPPIHの多種多様なキャリアステップや事業形態、そして2兆円規模の事業を展開しながら、どんどん新しいことに挑戦するベンチャー気質な企業風土は、確実にオンリーワンであると自負しています。

「自分らしく働きたい」、「働きながら自分の可能性を模索したい」、「新しいことにチャレンジしたいけど、安定も欲しい」という方も、まずはPPIHの扉をたたいてみてください!

皆さんの後悔の無い就職活動を応援しています!

【あさがくナビ編集部からのお知らせ】
あさがくナビ2026では、「就活人気企業ランキング」の投票を受付中!
PPIH<パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス>も、人気企業ランキングにノミネートされています。
さっそく投票してみましょう!

・「就活人気企業ランキング」投票ページはこちら
・PPIH企業情報はこちら

注目のコラム